よくある質問
Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/aidea21/piano-kaitori-service.com/public_html/wp/wp-content/plugins/q-and-a/inc/functions.php on line 252
キーボードと電子ピアノって、そもそも何が違うの?
ピアノの感じを再現したものを電子ピアノ、そうでないものをキーボードという感じで捉えていいと思います。
電子ピアノと銘打っているものは、タッチ感が本物のピアノに似せてあったり、どちらかというと足が付いているものが多く、ペダルも備えてあります。
それに対して、キーボードはタッチ感があまりなく、机の上に置くように設計されています。
音色の違い等、他にも色々な違いがありますが、絶対的に違うのは鍵盤の重さです。
キーボードは鍵盤がとても軽く、それほど力を入れなくても弾くことができます。
電子ピアノの鍵盤も軽い力で弾けるものもありますが、キーボードに比べると力が要ります。
アップライト、グランドピアノはさらに鍵盤が重いので、指の力が必要になってきます。
鍵盤の重さを比較してみると、キーボード<電子ピアノ<アップライト<グランドピアノ、といった感じでしょう。
一度、楽器店で実際に弾き比べてみると、タッチの違いが良くわかるかと思います。
安い電子ピアノと高い電子ピアノの違いって?
それは、主に鍵盤の構造の違いにあります。
高い電子ピアノは、グランドピアノと同じアクションを備えており、単に重さだけでなく、指に伝わる衝撃(クリック感)や加速度感までリアルに再現されています。
安い機種は、金属のおもりを跳ね上げる方式ですので、弾き比べてみるとこの違いは歴然です。
内蔵されている音色も、高額な機種ほど緻密に作られています。
一言で強弱と言いますが、実は強弱の違いというのは音色の違いなのです。
ピアニッシモとメゾフォルテとフォルティッシモの違いというのは、単に音量の違いではなく、音色が違うのです。
特に印象派のピアノ曲では、その音色の使い分けが重要になりますから、安い電子ピアノではなかなか表現しきれないものです。
ピアノの強弱というのが音色の違いであることを認識すると、電子ピアノの機種選びも視点が変わってくるのではないでしょうか。
電子ピアノを電気店で買っても大丈夫?
「楽器は楽器店で」とお思いかもしれませんが、電気店で購入なさっても、ショッピングセンター等で販売されているものでも、不都合などありませんよ。
【機種選びのポイント】
★値段…同じ機種でも店舗により異なります。
★機器の大きさ…案外これは見落としがちになることですが、店頭で小さく感じていても、実際に自宅に運ぶと、かなり場所を取ります。
★練習中にヘッドフォンを使用する場合は、持参して、ヘッドフォンの出力音も聞かせてもらうこと。スピーカーから聞こえる音との落差が激しいモデルもあります。
★ピアノ単独の音を聞いて、自分の好みかどうかを確かめる。
(リバーブやコーラスという残響等を切ってもらい、確認してみることをオススメします)
★実際に鍵盤を弾いてみて、「重過ぎないか」、「軽すぎないか」というチェックを行う。
★多機能か、シンプルか。
ピアノ単体として使う場合は、複雑な機能を搭載しないモデルの方が安価で購入できます。
マンションで弾く際、お隣や下の方にはどれくらい振動が伝わるのでしょうか?
ヘッドフォン等で電子ピアノ自体の音は消せても、どうしても打鍵音やペダルを踏む時の振動は出てしまいます。
足音ほどの音量かとは思いますが、振動を吸収してくれる防振マットのようなものを楽器の下に敷くと良いでしょう。
ホームセンター等で売っている防振ゴムを何枚か重ねるという方法もあります。音を吸収する効果はありませんが、振動を防止できれば音の発生も少なくなります。
低反発ウレタンを使った製品の廃品がありましたら、それを切って重ねると、より効果的です。
電子ピアノのお手入れ方法は?
特別なお手入れは、必要ありません。
ホコリや汚れを落とすには、柔らかい布(シリコン等を含んでいないもの)で乾拭きするか、もしくは、水・ぬるま湯をよく絞った布で拭いてください。
濡らした布での鍵盤のお手入れの際には、湿気を取るために最後にもう一度、乾拭きを行ってください。
それでも汚れが落ちない場合は、中性洗剤をぬるま湯にほんの少し加えるという方法もありますが、メーカーによっては、変質・変色を理由に市販の各種洗剤の使用を禁じているようですので、ご注意ください。
また、ベンジンやシンナー、化学ぞうきん等も、変質・変色の原因となりますので、使用しないでください。
サイレンサー付きアップライトピアノと電子ピアノ、どちらを買う?
問題は、お住まいの環境で音を出して弾くことができるかどうかです。
常にサイレントで弾いているのであれば、生ピアノである意味がないと考える方もいるようです。
もちろん、本物のピアノのタッチを感じられるという点で、電子ピアノとは違いますが、これに音が伴わないと意味がないというのです。
ピアノという楽器は、タッチによって音色を変化させられるという最大の特徴がありますが、これが電子やサイレンサーでは、多少の脚色はあっても、基本的に音量の変化にしか結びつきません。生ピアノと電子ピアノとでは、この点で全く別の楽器なのです。
短時間でも生の音を出せる環境にあるのならば、本物で練習をしていた方がピアノを学ぶうえではとても有効となります。
電子ピアノでは、音感に影響があるの?
電子ピアノだから音感が育たないというようなことはありません。
電子ピアノは、生ピアノと違ってピッチが狂いませんので、その点では非常に安定しています。音が不正確なために音感が育たないというようなことはありません。
逆に、ピッチが正確無比な電子ピアノで育ってしまうと、生楽器の微妙なピッチが気持ち悪く感じるようになり、逆の意味で弊害が出てくる可能性もあります。
ただ、生ピアノで育った人でもこういう傾向の強い人は少なくないので、むしろ本人の生理的な傾向や教え方に依存する部分が多分にありそうです。
この部分について、きちんとカバーしてくれる先生に習えばいいのですが、なかなかそこまでやってくれる教師はいないのが実情です。
この点では、電子ピアノだから特に不利ということは言えないでしょう。
電子ピアノに慣れると、本物での演奏にギャップを感じる?
勝手が違うと感じることはあるでしょう。
当然ながら、電子ピアノと本物とではタッチや音色の差があります。
しかし同じ生ピアノでも、アップライトとグランドでは大きく違いますし、同じグランドでも個体によって違うものです。
いつもグランドで練習をしている人がアップライトを弾くと上手く弾けないことがありますし、いつもと違うメーカーのピアノを弾いたら違和感を覚える、というのもよくある話です。
ですから、生ピアノしか弾かない人でも、初めて弾くピアノでは指慣らしをするはずです。
そうしてそのピアノの個性を把握して、それに適した演奏をするのです。
もし生で弾く感覚を失いたくないというのであれば、普段は電子で練習しながら、月1回程度でもスタジオ等で生ピアノを弾いて違いを体に叩き込み、弾き方を上手く変換するというやり方もあります。
名の知れたクラシック系ピアニストでも、生ピアノを弾けない時は電子ピアノで練習をする人がいます。そのようにして、場合により上手く使い分けているのです。
子供の練習に使うなら電子ピアノで十分?
将来、音大を目指したい等、本格的にやるのであれば、早いうちから本物に触れていた方が良いかと思いますが、ただ音楽を楽しむだけなら本物のピアノでなくても大丈夫でしょう。
しかし、電子ピアノにも色々あります。
安い品ですと、そもそも鍵盤数が少なかったり、一つ一つの鍵盤の幅が狭かったりして、
初めから「ピアノ曲の練習には向かない」機種もあるので、注意が必要です。
電子ピアノの鍵盤は、本物より軽く楽に弾けるように出来ているので、指の練習にならない場合もあります。
そのような点を考慮して、プラスチックではなく木製(重く)にしたり、なるべくピアノの練習にも対応できる機種を用意しているピアノメーカーの品もあります。
MIDI端子って、どういうもの?
MIDIとは、電子楽器間で演奏情報をやり取りするものです。
電子楽器のほとんどに付いてます。
(いわゆる音楽制作の「打ち込み」は、MIDIデータでの制作です)
お使いの電子ピアノによりますが、MIDIケーブルまたはUSBケーブルでPCと接続して、シーケンスソフトウェアで演奏をMIDIデータとして記録することができます。
MIDIで送受信できる情報は、あくまで演奏データであって、音そのものでないことに意味があります。
どのタイミングで、どの音階のどの音程が、どのくらいの強さで、どのくらいの長さ鳴ったか等という内容が、データとして扱われます。
また、MIDIファイルはメールに添付して送れ、Windows Media Player等で聞くことができます。
電子ピアノと本物のピアノとでは、ペダルについても違いがあるの?
電子ピアノのペダルONと生ピアノのペダル奏法とでは、効果や音色が全く異なります。
生ピアノでしっかりと身に付けたペダル効果をイメージして電子ピアノのペダルを加減しながら使うのと、電子ピアノでただ真似をしようとするのとでは、意味合いも効果もまったく別の物になってしまいます。
実際に、講師レベルの方の電子ピアノでの演奏を見ると、ペダリングのタイミングや踏み込みのスピードが、生のピアノとは全く別になっています。出音を聞いて確認しながら踏み加減をコントロールするので、楽譜とは全く違う踏み方と言っても良いかもしれません。
そのような高等技術を身に付けるには、やはり基本をよく理解することが大切です。
ご参考までに、音の伸びに着目されると理解が深まるかもしれません。ペダルONでは、音が混ざって伸びていきます。
また、電子と本物とでは、自然な共鳴・共振や、打鍵後のダンパーの動きを耳と指で覚えること、スタッカートの表現について等の違いも出てくるかと思います。
電子ピアノと本物のピアノの弾き方には、どういう違いがあるのでしょうか?
電子ピアノはセンサーが反応すれば音が出るので、鍵盤をきちんと押さなくても音が出ます。
軽く触っただけでも出るのに対し、本物のピアノでは音が出ないことだってあります。本物の方が、鍵盤を押すのにずっと力が要るということですね。
ただ力任せに押すのではなく、音をコントロールする練習には、鍵盤の重さも重要になってきます。
電子ピアノと生ピアノとでは、タッチや音色に差があるのは当然なのですが、近年、技術の向上により、電子でも本物に近いタッチの再現性が上がっています。
また、同じ生ピアノにしても、アップライトとグランドでは大きく違いますし、メーカーや機種毎、個体によっても違いは生じるものです。
大人になってから始める場合や、趣味程度にやるのであれば、電子ピアノで十分なのではないでしょうか。綺麗な音を出す訓練の苦労が無くて済むという利点があるからです。
防音設備のない場所で、なるべく「鍵盤が本物のタッチに近い」電子ピアノの選び方は?
音量調節の出来る物を選びましょう。
また、本物のピアノに出来る限り近い物をというのであれば、最低限、木製鍵盤であるという条件になってくると思います。
そうなると、YAMAHA(ヤマハ)とKAWAI(カワイ)に絞られてくるでしょう。
ヤマハはハイブリッドピアノと電子ピアノを区別していますが、電子のタッチ感は物足りないと思いますので、ハイブリッドから選んだ方がいいと思います。
電子ピアノとはいえ、購入の際は指弾しに行くことをオススメします。
(ヘッドフォン使用の可能性もあるのでしたら、ヘッドフォンも持参しましょう)
クラシックを弾く際、76鍵の電子ピアノで鍵盤数は足りる?
本物のピアノと同じ88鍵あれば良いかとは思いますが、76鍵でも大抵の曲は弾けるはずです。
ただ、ピアノ経験者の場合、しみついた手の動きで弾こうとすると、鍵盤の位置がずれていたり…ということもあるので、鍵盤は本物と同じ正規の大きさの物が良いでしょう。
電子ピアノを購入の際、5年保障(代金の5%)も付けた方が良い?
基本的に家電製品と同じなのですが、接点・稼動部分(鍵盤)が多く、ホコリなどによる接触不良はどうしても起きます。
メーカーに修理を依頼しても、修理費自体は割と安価です。ただ、修理引取り時の運送費が高くつくので、その辺りが保障に組み込まれるかを良く確認して下さい。
運送費を含めて5%なら、付けた方が良いかと思います。
中古の電子ピアノを購入したら、ACアダプターが付いてきませんでした。
家電品店にも電源アダプターはありますが、電圧が一致するからと言って使えるとは限りません。
使えないだけならいいのですが、極性が逆になっていると電子ピアノ本体を壊してしまったり、容量が不足していると電源アダプターから火が出たりする危険性があります。
一口に電子ピアノと言っても、メーカーや型番によって規格が違うので、近くの楽器店で取り寄せてもらうか、メーカーのサービス窓口に相談して保守部品として購入されることをオススメします。
電子ピアノは、何十年経っても音のズレは生じないのでしょうか?
年数経過が原因で電子ピアノの音程が変わるということはありません。
もし音程がズレていると感じた場合、チューニングが低く設定されているか、トランスポーズ(移調機能)がリセットされてしまったか、変更されてしまったかということが考えられます。
メーカーや型番によって対処法が全然違いますので、説明書ないしはサポートセンターに連絡するのが確実です。
高音かつ大きな音で弾くとヘッドフォンにノイズが出るようになったが、買い替えるべき?
ヘッドフォンではなく、電子ピアノ本体の問題だと思います。
端子の接触が悪かったり、内部の配線がホコリ等で不良になると、そういう症状が出ます。
一度、オーバーホールしてもらってはいかがでしょうか。
オーバーホールとは、電子ピアノを一度分解し、部品を修理・交換して再度組み立てることにより、新品時に近い状態に修復することです。
電子ピアノの修理はどこへ頼んだら良いのでしょう?
まず電子ピアノのメーカーと型番をメモして症状を簡単に伝えられるようにしておき、近くの楽器店数件に、そのメーカーの取り扱いがあるか、修理見積り依頼が可能かを確認します。
直接、メーカーに電話するという方法もあります。
見積りの金額により、修理をするか、そのまま使うか、別の楽器を考える等の流れがいいのではないでしょうか。
電子楽器の修理代は、実際に見積りを取らないと判断できませんので、その修理金額(修理が可能だったら)に対してどうするかを選択されればいいと思います。
電子ピアノについて
キーボードと電子ピアノって、そもそも何が違うの?
ピアノの感じを再現したものを電子ピアノ、そうでないものをキーボードという感じで捉えていいと思います。
電子ピアノと銘打っているものは、タッチ感が本物のピアノに似せてあったり、どちらかというと足が付いているものが多く、ペダルも備えてあります。
それに対して、キーボードはタッチ感があまりなく、机の上に置くように設計されています。
音色の違い等、他にも色々な違いがありますが、絶対的に違うのは鍵盤の重さです。
キーボードは鍵盤がとても軽く、それほど力を入れなくても弾くことができます。
電子ピアノの鍵盤も軽い力で弾けるものもありますが、キーボードに比べると力が要ります。
アップライト、グランドピアノはさらに鍵盤が重いので、指の力が必要になってきます。
鍵盤の重さを比較してみると、キーボード<電子ピアノ<アップライト<グランドピアノ、といった感じでしょう。
一度、楽器店で実際に弾き比べてみると、タッチの違いが良くわかるかと思います。
安い電子ピアノと高い電子ピアノの違いって?
それは、主に鍵盤の構造の違いにあります。
高い電子ピアノは、グランドピアノと同じアクションを備えており、単に重さだけでなく、指に伝わる衝撃(クリック感)や加速度感までリアルに再現されています。
安い機種は、金属のおもりを跳ね上げる方式ですので、弾き比べてみるとこの違いは歴然です。
内蔵されている音色も、高額な機種ほど緻密に作られています。
一言で強弱と言いますが、実は強弱の違いというのは音色の違いなのです。
ピアニッシモとメゾフォルテとフォルティッシモの違いというのは、単に音量の違いではなく、音色が違うのです。
特に印象派のピアノ曲では、その音色の使い分けが重要になりますから、安い電子ピアノではなかなか表現しきれないものです。
ピアノの強弱というのが音色の違いであることを認識すると、電子ピアノの機種選びも視点が変わってくるのではないでしょうか。
電子ピアノを電気店で買っても大丈夫?
「楽器は楽器店で」とお思いかもしれませんが、電気店で購入なさっても、ショッピングセンター等で販売されているものでも、不都合などありませんよ。
【機種選びのポイント】
★値段…同じ機種でも店舗により異なります。
★機器の大きさ…案外これは見落としがちになることですが、店頭で小さく感じていても、実際に自宅に運ぶと、かなり場所を取ります。
★練習中にヘッドフォンを使用する場合は、持参して、ヘッドフォンの出力音も聞かせてもらうこと。スピーカーから聞こえる音との落差が激しいモデルもあります。
★ピアノ単独の音を聞いて、自分の好みかどうかを確かめる。
(リバーブやコーラスという残響等を切ってもらい、確認してみることをオススメします)
★実際に鍵盤を弾いてみて、「重過ぎないか」、「軽すぎないか」というチェックを行う。
★多機能か、シンプルか。
ピアノ単体として使う場合は、複雑な機能を搭載しないモデルの方が安価で購入できます。
マンションで弾く際、お隣や下の方にはどれくらい振動が伝わるのでしょうか?
ヘッドフォン等で電子ピアノ自体の音は消せても、どうしても打鍵音やペダルを踏む時の振動は出てしまいます。
足音ほどの音量かとは思いますが、振動を吸収してくれる防振マットのようなものを楽器の下に敷くと良いでしょう。
ホームセンター等で売っている防振ゴムを何枚か重ねるという方法もあります。音を吸収する効果はありませんが、振動を防止できれば音の発生も少なくなります。
低反発ウレタンを使った製品の廃品がありましたら、それを切って重ねると、より効果的です。
電子ピアノのお手入れ方法は?
特別なお手入れは、必要ありません。
ホコリや汚れを落とすには、柔らかい布(シリコン等を含んでいないもの)で乾拭きするか、もしくは、水・ぬるま湯をよく絞った布で拭いてください。
濡らした布での鍵盤のお手入れの際には、湿気を取るために最後にもう一度、乾拭きを行ってください。
それでも汚れが落ちない場合は、中性洗剤をぬるま湯にほんの少し加えるという方法もありますが、メーカーによっては、変質・変色を理由に市販の各種洗剤の使用を禁じているようですので、ご注意ください。
また、ベンジンやシンナー、化学ぞうきん等も、変質・変色の原因となりますので、使用しないでください。
サイレンサー付きアップライトピアノと電子ピアノ、どちらを買う?
問題は、お住まいの環境で音を出して弾くことができるかどうかです。
常にサイレントで弾いているのであれば、生ピアノである意味がないと考える方もいるようです。
もちろん、本物のピアノのタッチを感じられるという点で、電子ピアノとは違いますが、これに音が伴わないと意味がないというのです。
ピアノという楽器は、タッチによって音色を変化させられるという最大の特徴がありますが、これが電子やサイレンサーでは、多少の脚色はあっても、基本的に音量の変化にしか結びつきません。生ピアノと電子ピアノとでは、この点で全く別の楽器なのです。
短時間でも生の音を出せる環境にあるのならば、本物で練習をしていた方がピアノを学ぶうえではとても有効となります。
電子ピアノでは、音感に影響があるの?
電子ピアノだから音感が育たないというようなことはありません。
電子ピアノは、生ピアノと違ってピッチが狂いませんので、その点では非常に安定しています。音が不正確なために音感が育たないというようなことはありません。
逆に、ピッチが正確無比な電子ピアノで育ってしまうと、生楽器の微妙なピッチが気持ち悪く感じるようになり、逆の意味で弊害が出てくる可能性もあります。
ただ、生ピアノで育った人でもこういう傾向の強い人は少なくないので、むしろ本人の生理的な傾向や教え方に依存する部分が多分にありそうです。
この部分について、きちんとカバーしてくれる先生に習えばいいのですが、なかなかそこまでやってくれる教師はいないのが実情です。
この点では、電子ピアノだから特に不利ということは言えないでしょう。
電子ピアノに慣れると、本物での演奏にギャップを感じる?
勝手が違うと感じることはあるでしょう。
当然ながら、電子ピアノと本物とではタッチや音色の差があります。
しかし同じ生ピアノでも、アップライトとグランドでは大きく違いますし、同じグランドでも個体によって違うものです。
いつもグランドで練習をしている人がアップライトを弾くと上手く弾けないことがありますし、いつもと違うメーカーのピアノを弾いたら違和感を覚える、というのもよくある話です。
ですから、生ピアノしか弾かない人でも、初めて弾くピアノでは指慣らしをするはずです。
そうしてそのピアノの個性を把握して、それに適した演奏をするのです。
もし生で弾く感覚を失いたくないというのであれば、普段は電子で練習しながら、月1回程度でもスタジオ等で生ピアノを弾いて違いを体に叩き込み、弾き方を上手く変換するというやり方もあります。
名の知れたクラシック系ピアニストでも、生ピアノを弾けない時は電子ピアノで練習をする人がいます。そのようにして、場合により上手く使い分けているのです。
子供の練習に使うなら電子ピアノで十分?
将来、音大を目指したい等、本格的にやるのであれば、早いうちから本物に触れていた方が良いかと思いますが、ただ音楽を楽しむだけなら本物のピアノでなくても大丈夫でしょう。
しかし、電子ピアノにも色々あります。
安い品ですと、そもそも鍵盤数が少なかったり、一つ一つの鍵盤の幅が狭かったりして、
初めから「ピアノ曲の練習には向かない」機種もあるので、注意が必要です。
電子ピアノの鍵盤は、本物より軽く楽に弾けるように出来ているので、指の練習にならない場合もあります。
そのような点を考慮して、プラスチックではなく木製(重く)にしたり、なるべくピアノの練習にも対応できる機種を用意しているピアノメーカーの品もあります。
MIDI端子って、どういうもの?
MIDIとは、電子楽器間で演奏情報をやり取りするものです。
電子楽器のほとんどに付いてます。
(いわゆる音楽制作の「打ち込み」は、MIDIデータでの制作です)
お使いの電子ピアノによりますが、MIDIケーブルまたはUSBケーブルでPCと接続して、シーケンスソフトウェアで演奏をMIDIデータとして記録することができます。
MIDIで送受信できる情報は、あくまで演奏データであって、音そのものでないことに意味があります。
どのタイミングで、どの音階のどの音程が、どのくらいの強さで、どのくらいの長さ鳴ったか等という内容が、データとして扱われます。
また、MIDIファイルはメールに添付して送れ、Windows Media Player等で聞くことができます。
電子ピアノと本物のピアノとでは、ペダルについても違いがあるの?
電子ピアノのペダルONと生ピアノのペダル奏法とでは、効果や音色が全く異なります。
生ピアノでしっかりと身に付けたペダル効果をイメージして電子ピアノのペダルを加減しながら使うのと、電子ピアノでただ真似をしようとするのとでは、意味合いも効果もまったく別の物になってしまいます。
実際に、講師レベルの方の電子ピアノでの演奏を見ると、ペダリングのタイミングや踏み込みのスピードが、生のピアノとは全く別になっています。出音を聞いて確認しながら踏み加減をコントロールするので、楽譜とは全く違う踏み方と言っても良いかもしれません。
そのような高等技術を身に付けるには、やはり基本をよく理解することが大切です。
ご参考までに、音の伸びに着目されると理解が深まるかもしれません。ペダルONでは、音が混ざって伸びていきます。
また、電子と本物とでは、自然な共鳴・共振や、打鍵後のダンパーの動きを耳と指で覚えること、スタッカートの表現について等の違いも出てくるかと思います。
電子ピアノと本物のピアノの弾き方には、どういう違いがあるのでしょうか?
電子ピアノはセンサーが反応すれば音が出るので、鍵盤をきちんと押さなくても音が出ます。
軽く触っただけでも出るのに対し、本物のピアノでは音が出ないことだってあります。本物の方が、鍵盤を押すのにずっと力が要るということですね。
ただ力任せに押すのではなく、音をコントロールする練習には、鍵盤の重さも重要になってきます。
電子ピアノと生ピアノとでは、タッチや音色に差があるのは当然なのですが、近年、技術の向上により、電子でも本物に近いタッチの再現性が上がっています。
また、同じ生ピアノにしても、アップライトとグランドでは大きく違いますし、メーカーや機種毎、個体によっても違いは生じるものです。
大人になってから始める場合や、趣味程度にやるのであれば、電子ピアノで十分なのではないでしょうか。綺麗な音を出す訓練の苦労が無くて済むという利点があるからです。
防音設備のない場所で、なるべく「鍵盤が本物のタッチに近い」電子ピアノの選び方は?
音量調節の出来る物を選びましょう。
また、本物のピアノに出来る限り近い物をというのであれば、最低限、木製鍵盤であるという条件になってくると思います。
そうなると、YAMAHA(ヤマハ)とKAWAI(カワイ)に絞られてくるでしょう。
ヤマハはハイブリッドピアノと電子ピアノを区別していますが、電子のタッチ感は物足りないと思いますので、ハイブリッドから選んだ方がいいと思います。
電子ピアノとはいえ、購入の際は指弾しに行くことをオススメします。
(ヘッドフォン使用の可能性もあるのでしたら、ヘッドフォンも持参しましょう)
クラシックを弾く際、76鍵の電子ピアノで鍵盤数は足りる?
本物のピアノと同じ88鍵あれば良いかとは思いますが、76鍵でも大抵の曲は弾けるはずです。
ただ、ピアノ経験者の場合、しみついた手の動きで弾こうとすると、鍵盤の位置がずれていたり…ということもあるので、鍵盤は本物と同じ正規の大きさの物が良いでしょう。
電子ピアノを購入の際、5年保障(代金の5%)も付けた方が良い?
基本的に家電製品と同じなのですが、接点・稼動部分(鍵盤)が多く、ホコリなどによる接触不良はどうしても起きます。
メーカーに修理を依頼しても、修理費自体は割と安価です。ただ、修理引取り時の運送費が高くつくので、その辺りが保障に組み込まれるかを良く確認して下さい。
運送費を含めて5%なら、付けた方が良いかと思います。
中古の電子ピアノを購入したら、ACアダプターが付いてきませんでした。
家電品店にも電源アダプターはありますが、電圧が一致するからと言って使えるとは限りません。
使えないだけならいいのですが、極性が逆になっていると電子ピアノ本体を壊してしまったり、容量が不足していると電源アダプターから火が出たりする危険性があります。
一口に電子ピアノと言っても、メーカーや型番によって規格が違うので、近くの楽器店で取り寄せてもらうか、メーカーのサービス窓口に相談して保守部品として購入されることをオススメします。
電子ピアノは、何十年経っても音のズレは生じないのでしょうか?
年数経過が原因で電子ピアノの音程が変わるということはありません。
もし音程がズレていると感じた場合、チューニングが低く設定されているか、トランスポーズ(移調機能)がリセットされてしまったか、変更されてしまったかということが考えられます。
メーカーや型番によって対処法が全然違いますので、説明書ないしはサポートセンターに連絡するのが確実です。
高音かつ大きな音で弾くとヘッドフォンにノイズが出るようになったが、買い替えるべき?
ヘッドフォンではなく、電子ピアノ本体の問題だと思います。
端子の接触が悪かったり、内部の配線がホコリ等で不良になると、そういう症状が出ます。
一度、オーバーホールしてもらってはいかがでしょうか。
オーバーホールとは、電子ピアノを一度分解し、部品を修理・交換して再度組み立てることにより、新品時に近い状態に修復することです。
電子ピアノの修理はどこへ頼んだら良いのでしょう?
まず電子ピアノのメーカーと型番をメモして症状を簡単に伝えられるようにしておき、近くの楽器店数件に、そのメーカーの取り扱いがあるか、修理見積り依頼が可能かを確認します。
直接、メーカーに電話するという方法もあります。
見積りの金額により、修理をするか、そのまま使うか、別の楽器を考える等の流れがいいのではないでしょうか。
電子楽器の修理代は、実際に見積りを取らないと判断できませんので、その修理金額(修理が可能だったら)に対してどうするかを選択されればいいと思います。