電子ピアノの上手な選び方

電子ピアノだと上達しない?

アコースティックピアノと電子ピアノ、どちらを購入しようか検討しているときに「電子ピアノでは上達しない」という声を耳にしたことはありませんか?

腕を組んで考え込む女性生活環境や予算などの理由から、自宅練習は電子ピアノでと考えていたのに、そういう話を聞いてしまうと少し不安になってしまいますよね。

今では広く普及し、生徒の半数以上が電子ピアノを使っているというピアノ教室も中にはあるようですが、実際に電子ピアノで練習をしていては上手くならないのでしょうか??

電子ピアノでも上達します

もし本当に電子ピアノを使っているせいでピアノの腕前が上がらないのだとしたら、誰も使おうとはしないでしょうし、どのメーカーも力を入れて作るようなことはしないでしょう。

それでも「上達しない」と主張する人がいるのは、どのくらいの実力の人がどういう練習をするかによって、その上達の度合いが変わってくるからです。(これは他の楽器やスポーツにも言えることですが、その人のレベルによって必要な練習内容はまったく異なるということです)

ウィンクしているスーツの女性ピアノ初心者にとって重要なのは、まずたくさん楽器に触って、その感覚に慣れることです。

右手と左手で別々の動きをしたり、どの指でどの音を弾くといった指の動かし方などは、繰り返し練習をすることで次第に身についていきます。

この楽器に触ることで鍛えられる技術は、電子ピアノでも問題なく上達するといえるでしょう。

安価な中古ピアノを購入した場合、調整不足で弾きにくいということがありますので、初心者であれば電子ピアノの方が譜読みや暗譜の練習にも便利かもしれません。

初級から中級くらいまでの方も、電子ピアノで練習をしていてもそれほど支障はないかと思いますが、その上達の度合いはある一定のレベルを超えると難しくなってきます。

では、「電子ピアノだと上達しない」のは、一体どういったことなのでしょうか。

電子ピアノでは上達が難しいこと

不思議なもので、アコースティックピアノは弾き手によってその音色が変わります。

実力に差がない2人のピアニストが同じ環境で同じピアノを弾いたとしても、音の強弱やわずかなタッチの差によって片方は華やかな音色であったり、もう一方はしっとりとした音色であったりと、さまざまな音を表現することができます。

しかし今の電子ピアノには、そのタッチの差をアコースティックと同じように再現することができません。各メーカーの技術が向上しているとはいえ、最上位の機種であってもです。

基本的に電子ピアノは、鍵盤を押したときの強弱が音量の差にしかならないので、どのように弾いても録音されている良い音しか鳴りません。

つまり、複雑に変化するピアノの音に耳をかたむけて弾くということができないので、高い表現力を身につけることが難しいんです。

また、電子ピアノの鍵盤の重さは機種によって異なりますが、軽すぎる鍵盤で練習をしていると指の力が養われず、腕や肩など体全体を使った練習もできないので上達が遅れてしまいます。

指の力が弱いことによって一番の弊害となるのは、「指を速く動かす曲をピアノで弾いた時に、音がしっかりと出てくれない」ことでしょう。

家では思い通りに弾けるのに、レッスンで教室のピアノを弾くとなったら、鍵盤が重くて指が動かないというギャップを感じることも。がんばって音を出そうと力みすぎてしまい、普段のフォームが崩れて、変な癖がついてしまうこともあります。

アコースティックピアノの鍵盤の重さに慣れているかどうかは、中級以上の曲を楽譜どおりに弾くうえで、とても大きな影響を及ぼします。


それでは、本格的にピアノを学びたいのであれば、いずれはアコースティックピアノに買い替えなければいけないのかというと、必ずしもそうとは言えません。

クラシックピアノの上達は困難かもしれませんが、たとえばジャズピアノであれば、リズム感やコードでの即興演奏、他の楽器とのセッション等、クラシックとはまた別のことが重要となり、それは電子ピアノやキーボードであってもどうとでもなるからです。

また、電子ピアノで練習をしてプロになったという人も存在します。もちろん電子ピアノのみで練習してきたというわけではないのでしょうが、それでも電子ピアノでも上達できることの証明に他なりません。